公開: 2021年12月6日
更新: 2021年12月6日
日本社会では、かつて企業側が、新入社員入社選考において、特定の大学・学部学科を指定する例が多かった。これは、アクレディテーションを導入していなかった日本社会で、入社する学生の質を担保する方法として採用されていた方法である。しかし、この方法では、新設の大学の学部学科を卒業する学生にとっては、企業が門戸を閉ざしていることとなり、不公平であると認識されるようになった。
現在でも、入社を希望する学生にとっては、同じ大学を既に卒業して、その企業の社員として働いている先輩がいることは、その企業からの「内定」を得られる可能性があることを意味するとともに、その先輩からの支援を得られる可能性があることも意味している。そのため、学生は、入社試験の受験に先立って、その企業で働く先輩を訪問し、あいさつすることが慣例になっている。
企業側も先輩の推薦があることは、「内定後」に必ず入社する可能性が高くなることや、採用しようとする学生の基礎力を判断する材料となることから、情報源として重要である。